
はじめに
システム開発のプロジェクトを任されたものの、「費用感が全くわからない」という方や、
「提示された見積もりが適正かどうか判断できない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
システム開発の費用は、プロジェクトの規模や依頼内容、範囲などによって大きく変動します。
そのため、開発費用の目安を把握し、適切な判断をすることが重要です。
この記事では、システム開発費用の内訳や計算方法、外注時の注意点、
さらには費用を抑えるコツについて詳しく解説します。

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システム開発費用の主な内訳
システム開発におけるコストは、プロジェクトの規模や特性、使用する技術、
さらには関与する技術者のスキルレベルによって大きく変動します。
以下では、主な費用内訳について詳細に解説します。
人件費が占める割合:開発コストの中核
システム開発費用の中で最も大きな割合を占めるのが人件費です。
一般的に、全体の約8割を占めると言われています。
プロジェクトの規模が拡大するほど、必要な人材の数やスキルレベルも増加し、それに伴いコストが膨らみます。
主な関与職種と役割
- プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクト全体の進捗やリソースを管理し、円滑な遂行を支える中核的な存在。
特に大規模プロジェクトでは欠かせない。
- システムエンジニア(SE)
システムの設計や仕様策定を担当。要件定義や基本設計など、プロジェクトの土台作りを担う。
- プログラマー(PG)
設計に基づいて実際にコードを記述し、機能を実装する役割。
フロントエンドやバックエンドに分かれる場合もある。
- テスター
開発されたシステムが要件を満たし、正確に動作するかを検証。バグ修正のフィードバックを行う。
技術者の月単価(目安)
- 上級システムエンジニア: 100万~160万円
高度な設計能力やリーダーシップが求められる。
- 初級システムエンジニア: 60万~100万円
実務経験が浅いが、基本的な開発工程を遂行可能。
- プログラマー: 40万~100万円
経験やスキルによって変動。個人事業主や下請けの場合、単価が低めのケースも。
影響要因
- プロジェクトの期間が長くなるほど人件費が増加。
- 高度な技術や特殊なスキルが必要な場合、単価が上昇。
- アジャイル開発など、短期間で繰り返し作業が発生する手法ではコストが変動。

費用の相場と計算方法
システム開発費用は、次の計算式で大まかに算出できます
≪作業単価 × 作業時間 + 固定費用 = 開発費用≫
■作業単価とは
エンジニアやプログラマー1人が1か月間稼働する際の金額を指します。
難易度や専門性に応じて単価が変わるため、プロジェクトに合った適切な人材を選ぶことが重要です。
■作業時間とは
開発に必要な実際の作業時間のことです。例えば、月単価60万円のエンジニア2人が3か月間稼働する場合
60万円 × 2人 × 3か月 = 360万円
■固定費用とは
設備費やサーバ代、オフィスの賃料など、プロジェクト期間中に固定的に発生するコストです。
FP法(ファンクション・ポイント法)の概要
開発するシステム別の費用感
システム開発の費用は、システムの種類や目的、求められる機能によって大きく異なります。
それぞれのシステムには特有の要件があり、これがコスト構造に直接的な影響を与えます。
以下に主要なシステムタイプごとの費用感と特徴を詳述します。
(1) マッチングシステム
- 【費用相場】500万~2,000万円
- 【具体例】求人サイト、婚活サイト、ビジネスマッチングプラットフォーム
- 【特徴】
- ユーザー間のマッチング機能が中核で、データの効率的な管理が必要。
- AIによるレコメンド機能や、リアルタイムでの条件検索機能がコストを押し上げる要因となる。
- 利用者の安全性を確保するため、セキュリティ対策や本人確認機能の実装が求められる場合も多い。
- 開発初期段階では、データベース設計やスケーラビリティ確保が重要なため、要件定義や基本設計に時間がかかることがある。
(2) ECサイト
- 【費用相場】 200万~1,000万円
- 【具体例】 オンラインショップ、ブランドサイト、マーケットプレイス
- 【特徴】
- 商品管理機能: 商品の在庫管理、カテゴリー分け、検索機能が求められる。
- 決済機能: 複数の支払い手段(クレジットカード、電子マネー、銀行振込など)に対応するシステムが必要。決済システムの導入方法によってコストが異なる(例: 自社開発、外部サービス利用)。
- デザインとユーザー体験: ブランドイメージに沿ったカスタマイズ性の高いデザインや、モバイル対応を含むレスポンシブデザインが必須。
- 拡張機能: メールマーケティングやユーザー分析ツールとの連携、ロイヤリティプログラム機能の追加で費用が増加。
- セキュリティ要件: 個人情報や決済データを扱うため、SSL/TLSの導入やPCI DSS準拠が必須。
(3) 予約システム
- 【費用相場】300万~2,000万円
- 【具体例】旅行予約システム、飲食店のオンライン予約、病院予約システム
- 【特徴】
- スケジュール管理: 利用者が空き状況をリアルタイムで確認し、予約ができる機能が必要。システムの複雑さにより費用が変動する。
- キャンセル管理: 予約の変更やキャンセル処理をスムーズに行う機能が求められる。特に、キャンセルポリシーに基づく返金処理がある場合は開発コストが上がる。
- 多言語対応: 観光業やグローバル市場向けでは、言語や通貨の切り替え機能が必要。これがコスト増加につながる。
- 連携機能: カレンダーや通知システム(メールやSMS)との統合、サードパーティシステム(例: 支払いゲートウェイやCRM)の連携も重要な要素。
(4) CMS(コンテンツ管理システム)
- 【費用相場】 100万~300万円
- 【具体例】企業の公式サイト、ブログ運営プラットフォーム、ニュースサイト
- 【特徴】
- 【コンテンツ編集機能】
管理者が直感的に記事や画像を編集・公開できる仕組みが中心。
ドラッグ&ドロップ操作を取り入れたUI設計が好まれる。
- 【カスタマイズ性】
一般的なCMS(例: WordPress、Drupal)を利用する場合、テーマやプラグインの選定が重要。
必要に応じて独自のテンプレートを作成することで費用が上昇する。
- 【拡張性】
標準機能に加え、SEO対策機能やアクセス解析機能、
SNS共有ボタンなどのオプションを加えることでコストが変動。
- 【パフォーマンスとセキュリティ】
大量のトラフィックに対応するキャッシュ機能や、
サイト改ざんを防ぐためのセキュリティ対策(例: WAF導入)が含まれることも。
各システムの費用は、必要とされる機能の深さやカスタマイズ度合い、
さらには開発規模によって大きく異なります。
初期段階でシステムの目的や必須機能を明確にし、
優先度を設定することが、予算の最適化とプロジェクトの成功につながります。
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外注時の注意点
外注する際は以下を必ず確認しましょう:
- 要件定義を明確に…曖昧な指示はトラブルの元。
- 開発会社の得意分野…目的に合った経験豊富な会社を選ぶ。
- 作業範囲の確認…どの工程を任せるのかを明確に。
- 自社開発か否か…外注先が直接開発するのかを確認。
コスト削減のための具体策
まとめ|システム開発成功のために押さえるべきポイント