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システム開発工程においてよく使われる英語表現・略称について解説!
システム開発の現場では英語表現や専門用語がよく使用されます。
よくわからない表現に出会うという担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、システム開発の現場において使用される英語表現や略称について
「工程別」と「カテゴリ別」にまとめました。
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一般的なシステム開発プロセスは、以下のような工程に分けられます。それぞれに対応する英語表現・略称は以下のとおりです。
🛠 システム開発工程の主な種類(典型的なウォーターフォールモデルベース)
工程名 | 説明(目的) |
---|---|
① 要件定義 | ユーザーや業務担当者と相談して「何を実現するか」「必要な機能」を明確化する |
② 外部設計(基本設計) | システム全体の構成やユーザーインターフェース、入出力などを設計する |
③ 内部設計(詳細設計) | プログラムごとのロジック、データ構造、テーブル設計などを詳細に設計する |
④ 製造(プログラミング) | 実際にプログラムをコーディングする工程 |
⑤ 単体テスト | 各プログラム単位で、仕様通りに動作するか確認するテスト |
⑥ 結合テスト | 複数のモジュールを結合して、データや処理の連携を確認するテスト |
⑦ システムテスト | システム全体が要件定義どおりに動くか、ユーザー視点で検証する最終的なテスト |
⑧ 運用・保守 | システムの本番運用を開始し、障害対応・改善・機能追加などを行うフェーズ |
🛠 工程別:よく使われる英語表現
日本語の工程 | 英語表現 | 補足・略称 |
---|---|---|
①要件定義 | Requirements Definition | RQとも略されます |
②外部設計(基本設計) | Basic Design / External Design | 画面設計・業務フロー設計など |
③内部設計(詳細設計) | Detailed Design / Internal Design | データベース設計、クラス設計など |
④製造(プログラミング) | Implementation / Programming | Codingとも言われます |
⑤単体テスト | Unit Test | UTと略されます |
⑥結合テスト | Integration Test | ITと略されます |
⑦システムテスト | System Test | STと略されます |
⑧運用・保守 | Operation & Maintenance | O&Mとも略されます |
続いて、システム開発の現場でよく使用され、技術書やエンジニア向けのドキュメント・書籍によく出てくるものをカテゴリ別でまとめました。英語で書かれたドキュメントやマニュアルを読む際にも役立つ語彙です。
📘 システム開発の関連文書でよく出る英語表現・単語一覧
1. 🛠 プログラミング・コード関連
英語 | 日本語訳 | 補足 |
---|---|---|
statement | 文(ステートメント) | 1行の命令文、制御文など |
expression | 式(エクスプレッション) | 評価される文。例:a + b |
syntax | 構文 | プログラミング言語の文法 |
variable | 変数 | データを格納する名前付き領域 |
constant | 定数 | 値が変わらない変数 |
parameter / argument | 引数 | 関数に渡す値 |
function / method | 関数 / メソッド | 一連の処理をまとめたもの |
return value | 戻り値 | 関数から返される値 |
2. 🔧 ソフトウェア開発プロセス関連
英語 | 日本語訳 | 補足 |
---|---|---|
requirement | 要件 | システムが満たすべき条件 |
specification | 仕様 | 動作や設計の詳細 |
implementation | 実装 | コーディングして機能を具現化 |
integration | 統合 | 複数のモジュールを結合 |
deployment | デプロイ / 配備 | システムを実際に環境に配置 |
testing | テスト | 動作検証 |
refactoring | リファクタリング | コードの改善(動作は変えない) |
version control | バージョン管理 | Gitなどでコード履歴を管理 |
3. 💡 アーキテクチャ・設計用語
英語 | 日本語訳 | 補足 |
---|---|---|
architecture | アーキテクチャ / 構成設計 | システム全体の構造設計 |
layer | 層(レイヤー) | MVCや3層アーキテクチャで使用 |
component | コンポーネント / 構成要素 | ソフトウェアの機能単位 |
module | モジュール | 機能のまとまり |
interface | インターフェース | 他との接点、API等 |
dependency | 依存関係 | 他のモジュールやライブラリに依存すること |
abstraction | 抽象化 | 複雑な処理をシンプルにまとめる概念 |
最後に、やや専門的ですがReact と Python の両方に関するよく使われる用語集をまとめました。それぞれの開発に関わる際に知っておくと役立つ単語です。
⚛ React 用語集(JavaScriptフレームワーク)
英語用語 | 日本語訳 | 補足・解説 |
---|---|---|
Component | コンポーネント | UIの部品。再利用可能な単位。 |
Props (Properties) | プロップス(プロパティ) | 親から子へ渡す値 |
State | ステート(状態) | コンポーネント内部のデータ |
Hook | フック | 関数コンポーネントで状態管理や副作用を扱うための機能(例:useState , useEffect ) |
Virtual DOM | 仮想DOM | 実際のDOMではなく、仮想的に変更を検出・反映する仕組み |
JSX | JSX(JavaScript XML) | HTMLライクな構文でUIを書く方法 |
render | レンダー(描画) | コンポーネントの表示を生成する処理 |
useEffect | 副作用処理フック | データ取得やライフサイクル操作 |
useState | 状態管理フック | コンポーネントの状態を管理 |
Lifecycle | ライフサイクル | コンポーネントの生成〜終了の流れ(クラス時代の概念) |
Context API | コンテキストAPI | グローバルな状態共有 |
Redux / Zustand | 状態管理ライブラリ | 複数コンポーネント間での状態共有に使用 |
Routing | ルーティング | 複数ページ間の遷移制御(例:react-router-dom ) |
🐍 Python 用語集(プログラミング言語)
英語用語 | 日本語訳 | 補足・解説 |
---|---|---|
Variable | 変数 | 値を格納する名前付きのラベル |
Function | 関数 | 処理をまとめた再利用可能なコードブロック |
Class | クラス | オブジェクトの設計図 |
Method | メソッド | クラス内で定義された関数 |
Module | モジュール | Pythonファイル(.py )単位の再利用可能部品 |
Package | パッケージ | 複数のモジュールをまとめたもの |
Import | インポート | 外部モジュールを読み込む構文 |
List | リスト | 順序付きのデータ構造(配列) |
Dictionary | 辞書(ディクショナリ) | キー: 値 のペアで構成されるデータ構造 |
Tuple | タプル | 不変のリスト |
Loop (for, while) | ループ | 繰り返し処理 |
If / Else | 条件分岐 | 条件に応じた処理の分岐 |
Exception | 例外 | エラー時の処理 |
Decorator | デコレーター | 関数に機能を追加する構文 |
Generator | ジェネレーター | 値を1つずつ生成するイテレータ |
List Comprehension | リスト内包表記 | 簡潔にリストを作成する構文 |
🔧 React & Python 共通でよく使われる技術用語
英語用語 | 日本語訳 | 補足・解説 |
---|---|---|
Framework | フレームワーク | 開発を効率化する骨組み |
Library | ライブラリ | 特定機能の再利用部品 |
API | アプリケーションインターフェース | 外部サービスや処理との連携手段 |
Frontend / Backend | フロント / バックエンド | ユーザー側 / サーバー側の処理 |
Asynchronous | 非同期処理 | 複数の処理を同時進行させる方法 |
Debug / Debugging | デバッグ | バグやエラーを見つけて修正 |
IDE | 統合開発環境 | VSCode, PyCharmなどの開発ツール |
Test / Unit Test | テスト / 単体テスト | 各関数や部品単位での動作確認 |
まとめ
この記事では、システム開発の現場においてよく使用される英語表現や略称について解説していきました。
IT分野では、専門用語の多くが英語ベースで、国際的にも共通語のように使われています。
まだまだここで網羅できない用語が多くあり、慣れないと理解できない場面も多くなりがちです。システム開発についてどう進めればいいか難しいと感じる場合は、「システム開発ナビ」にご相談ください。
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